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よしだクリニック整形外科・形成外科|オフィシャルブログ YoshidaClinic's official blog

  • 26
  • Aug

介護の世界の『正解』とは?

みなさんこんにちわ。

デイケアのブログ担当です。

猛暑日も一段落し、今日は打って変わって過ごしやすい一日でしたね。

 

さて。今日のお話。

今まで比較的真面目な話をしてきたので、今日は軽めのお話を。

介護職員になるために必要なスキルってなんでしょうか。

 

ヘルパー資格?    ……違います。

介護福祉士?     ……ステップアップは大切ですが違います。

優しい(厳しい)性格?……必要でしょうが当たりではありません。

観察力?        ……これもあるに越したことないですが、まあ、当たりの一つってことにしておきましょう。

リスク管理能力     ……大事ですね。当たりの一つですね。

臨機応変さ       ……これもそうですね。当たりです。

言葉使い        ……当然ですね。当たりという以前に社会人として備えていなければ恥ずかしい常識です。

 

まあ、あげればきりがありませんが、今日は 『臨機応変さ』  『リスク管理能力』 についてお話します。

 

私が、介護の世界に入る前、ヘルパー2級を取得するために学校に通いました。

教室の机上で学習して、実習施設に行って、運よく就職して……ここまでは良かったんですね。

さて。ここからが大変でした。

覚えることが多いのは仕方がない。初めて入った介護の世界だから。その職場でのやり方進め方もあるでしょうから。

 

ところが!ですよ。

昨日教えられたことと今日教えられたことが途端に違ってたりする。こんなのが日常茶飯事なんです。

今となっては『当たり前でしょ。毎日利用者さんが変わるんだから。介護に答えはありませんよ』

なーんて偉そうに言えたりしますが(現場では決して偉そうな言葉は使いませんよ。そんな風に言われたら自分も嫌だし)、

当時の私としては『えー!なんでー。どうしてー!昨日、こうしてって言ってたばかりじゃーん』となったものです。

 

ここでキーワードとなるのが、『臨機応変さ』です。

型にはまってしまったらだめなんですね。介護というのは。

もちろん、正しくて安全な移乗方法とか、正しいコミュニケーションの取り方だとか、教科書に載ってるような”基本”は当然あります。

でも、それはあくまで基本です。

基本をもとに、臨機応変にその場その場でやり方を工夫して、いかにその利用者さんに不安感を与えないように接するか、

安全に誘導するには、全介助がいいのか、長い目で見たときの在宅生活の継続性を考えて残存能力を活用させて時間をかけてでも一部介助で誘導した方がいいのか。

相手は生身の人間なんですから。だから介護は、答えがないんですね。

 

その場その場の状況で各自が判断してベターな選択肢が変わってきます。

で、各自の判断で大切なのが『リスク管理能力』です。

自分の現在のスキルで対応できるのか、応援を呼んだほうが安全なのか、リスクを先読む力が必要になってきます。

 

上記の”全介助がいいのか、長い目で見たときの在宅生活の継続性を考えて残存能力を活用させて時間をかけてでも一部介助で誘導した方がいいのか”が一つの例です。

自分に技術があればどちらも正解になります。

でも周りの状況を見て、もっと転倒しそうな人がいたらそちらに駆けつける必要があるでしょうから、さっきまで介助していた方には

近場の椅子に一旦座ってもらい、その人を見守りつつ、新しい方の介助に入る。もしくは、応援の職員を呼ぶ。どれも正解です。

要は、利用者さんにとって一番に安全に過ごせる方法はどれでしょうか、ってことです。

 

なかなか人は育ちません。

一つのことにのめりこむとそのことばかりに目が行ってしまう傾向の人も中にはいたりします。

気が利かない部分に時にはイラッとすることもありますが、でもどんな人にも短所長所があります。

各自の長所が発揮できるような事業所は、職員も事業所自体も魅力的だと思いませんか?

 

私は、彼らの長所を伸ばしつつ、自分も成長し、一体感のある事業所を作りたい。

ちなみに私の短所は、見切りが早いところ。  ……え?

長所は…他人の長所を見つける所だと思っていますが、いかがでしょう。同僚の皆様方。

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